なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

ラッピング講座

ちょっと自慢?ですが(笑)

実は私

商品装飾展示技能士1級の

国家資格も持っています。

 

商品装飾展示とは


「商品装飾展示」とは、ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)の考え方をもとに、商業施設においてマーチャンダイジングを的確にお客様に視覚伝達するための、マーチャンダイズプレゼンテーションのことです。


「商品装飾展示技能士」はマーチャンダイズプレゼンテーションのプロフェッショナルです。店舗や企業におけるVMD担当者として、常に柔軟で効果的な売り場作りと商品プレゼンテーションを担う重要かつ専門的な存在と言えます。
「商品装飾展示」技能検定試験は、商品を的確かつ効果的に表現して見せるために必要な技能・知識を対象としています。その内容は、マーチャンダイズプレゼンテーションのデザイン、商品特性に基づくさまざまなプレゼンテーション手法(フォーミング・ピニング・テグスワーク・ハンギングなど)に関する技能・知識と、併せて、ビジュアルマーチャンダイジング、デザイン、商業施設、ライフスタイル、什器・器具、照明、色彩、材料、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。

 (ビジュアルマーチャンダイジング協会から)

 

www.javma.com

 

要は商品を飾って見せて専門的に販売促進を行う人。

と言ったところでしょうか。

お菓子の仕事を本格的にする前は

フリーランスで

ディスプレイデコレーターをしていたので

その時になんとなく資格も取っておいた

ってだけなのですが(笑)

ただ、この資格を取るにあたり、現場で覚えたテクニックだけでは無く、

それなりに学問的に勉強もしたので

考えてみればこれもお菓子同様

技術だけじゃ無く理論もやったという事になりますね。

なので、専門学校講師時代にもディスプレイやラッピングの授業もやったし、

なんでも勉強はやっておくものだとちょっと人生の先輩的な意見…(笑)

 

商品を飾る、見せるのひとつにラッピングっていうのもあります。

ご要望にお応えしてレッスン開講しました。

 

製菓理論同様

その人に合った授業内容で構成するのが

我がボンボンシエル流

今回

こちらの生徒さんはタルト屋さんを開業予定の方なのでそれに特化した形で。

でも

うちのラッピング授業…まず何をやるかというと

'キレイに真っ直ぐペーパーをカットする'

練習から入ります。

これ

とっても重要なんです。

カッターの使い方からじっくりと。

紙ははさみでは切りません。必ずカッター。

なので

切る道具は'カッター'と'はさみ'どちらも必要になります。

 

綺麗に箱を包むのに重要なのが

 

'その箱に適正な大きさの紙を使うこと'

 

なので綺麗に真っ直ぐ紙がカットされていないと話にならない。

そして箱の大きさ形に対して適正の紙の大きさを測る判断力も必要になります。

 

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今回彼女に練習してもらったのは

 

'風呂敷包み'という包み方

 

タルトは箱をひっくり返して包む訳にはいかないですから風呂敷のように紙を立ち上げて包むこの包み方をおすすめしました。包み方は他にもいろいろあるけれど

先ずは一番即使える包み方を習得するのが得策ですから。

 

紙の大きさをちょっと変えて練習してもらって

最後に一番適正の大きさで包んでもらいましたが、紙の大きさの重要性充分感じてもらえたと思います。

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最後は実際にタルトを箱に入れてラッピング。

箱の重さを感じるのも大事な事

空箱より重みがある分、包みやすく感じると思います。

そして

商品を包む感覚も感じてもらいたいんですよね。

より慎重に、スピーディーに

お客様が待っているのにもたもたしているわけにはいきません。

だから

お店でのラッピングは

そのお店の商品にあった包み方。

箱などの大きさにあったペーパー。

使い勝手のいいリボン、シール。

デザイン性も重要ですが

その前にもっと基本のどのように包んで提供するのかを

考えるのも大事かと思います。