お菓子の学習塾 そして小さな焼き菓子店「ボンボンシエル」

自分のオリジナルお菓子ブランドをつくりたい、第2の人生にお菓子屋さんをやりたい、というお客様の声を受けて、プロのスキルとして必須である「製菓理論」をわかりやすくまとめました。お菓子の味を安定させる技をぜひ習得してみてください!

OEMと商品名

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自分ブランドを立ち上げてお菓子を

ご友人の経営するカフェに卸している方から....

 

「先生!ちょっと相談に乗っていただきたいのですが…

コーヒー屋の焙煎豆を使ったクッキーを売り出そうと思ってまして。

その名称なのですが。

コーヒー屋の方から、「親父のおやつ」で行きたいと言われてます。

なに?それ?

って興味を持って、購入意欲が湧くと。

ちょっと変だと、喜ぶお客さんが多いお店なのだと。

私のブランドのイメージとは違うなーと思ったのですが、

その意外性がかえって良いのかなー??とも思ったり。

詰め合わせギフトに「親父」が入っても大丈夫なものでしょうか?」

 

 

「なるほど。コーヒー屋さんには
'個人ブランド'として置かせてもらってるのか'OEM'なのかの違いですね。

'個人ブランド’として置かせてもらっているのならば商品名はしっくりくるものにして例えば、お店側の商品展示の際に「親父のおやつ」として最高ですっ!!!

みたいな感じに吹き出し表記してもらうとか......。

OEMならばお店の意向に沿う形になりますよね。

でも、けっこうベタな感じがウケる感じならばPOP効果を使った方が効果的かもしれません」

 

「'個人ブランド'として置かせてもらってる形です。友人も私の気持ちはわかってくれて、店内では「親父のおやつ」と呼んで、クッキーに付ける名称は私に任せると言ってくれてます。」

 

「じゃあ商品名は◯◯さん側で明記して良いと思います。
お店での販売戦略はお任せしても良いのでは?
それも、しっくりきませんか?」

 

「私もだんだんマヒしてきまして…

親父でいってみようかと思ってきてまして…(笑)

ただ、ちょっと綺麗めに包装した時に、その中に「親父」が入るとガッカリする人がいたら嫌だなーと。」

 

「親父はあくまでもお店側の「あだ名」みたいな扱いですよね?」

 

「いや、もう名称にガッツリ「親父のおやつ」って付けちゃってもいいかな?と。」

 

「それは違いますね。自分のブランドイメージは崩しちゃだめです。

せめてフランス語表記とかならば有り。ガトー・パパとか?(笑笑)」

 

「ありがとうございます!ではやはり、POPでお店の自由にしてもらって、名称はうちのブランドのイメージでいきます。」

 

 

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彼女は自分のブランドのコンセプトを

「お母さんの作るおやつ」にしているのですけれど

私から見た感じではかなり'エレガントなお母さん'が作るお菓子なんですね。

パッケージもそうですし、作っているお菓子もどちらかというとヨーロッパ寄り

ブランド名にも「ママン」とフランス語で表現しています。

 

 

今回の場合

卸先がご友人である。

というところで揺れたのだと思うのですが

なかなか悩みますよね。イメージだし。

 

でも、ここはしっかりと自分のブランドイメージは守るべきです。

ブランドで卸しているのならばです。

OEMとはちがいますのでね。

ちなみに一応

OEMとは....相手会社の発注品の、相手先ブランドの形をとった生産。

 

個人の場合

販路として'知り合いの'とか今回のように'友人'とか

から始まるってこと多いと思います。

ありがたい気持ちもあるし、

どうしても、なあなあになりがちになってしまいがち.....

自分で何を守りたいかを 考えておくのも大事かもしれません。

 

 

後日談として

コーヒー屋さんのご友人から

「確かにぜんぜんっイメージでは無いと思うの。だから'親父のおやつ'は店で連呼させてもらうけど、表示しなくていいよ」

といった内容のメッセージが届いたようです。

よかった。よかった。

とってもエレガントな親父のおやつ(笑)

たくさんの人に召し上がってもらえるといいな