お菓子の学習塾 そして小さな焼き菓子店「ボンボンシエル」

自分のオリジナルお菓子ブランドをつくりたい、第2の人生にお菓子屋さんをやりたい、というお客様の声を受けて、プロのスキルとして必須である「製菓理論」をわかりやすくまとめました。お菓子の味を安定させる技をぜひ習得してみてください!

製造責任者とは。

先日来てくれた

若くて可愛らしい彼女の話。

 

とあるお菓子屋さんに

正社員として働いている彼女

 

「今、会社の経営がかなり厳しくて

最近、会社が人件費を削るために人員を減らし

そしてやっと少しだけ黒字になった

そんな状態なんです…そして今、私は何をしなければならないのかがわからなくて…。」

 

これはどこでもよくある話ですよね。

私は現場の人員が減って、残った人がどれだけ大変になるのかも知ってるし、もともとギリギリの人数でやっとこさ回してるっていう現場も知っています。

 

製造に追われる日々…

その繰り返し…

大変なんだよなぁ…

 

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私は今自分のリズムでひとりで仕事してるせいもあると思うのだけれど、昔の私を今は冷静に客観視出来るんで、あの時私が正社員として本当はやらなきゃいけなかった事。それに気づいてアクションしていたら自分もそして一緒に働いていたみんなももっと違っていただろうと思うんですよね。

'働き方改革'ってやつですか?(笑)

 

私はカフェの洋菓子製造部門の責任者なんかをやっていたのだけれど

当時はその日その日の1日単位、もしくは週単位の考え方になりがちだったんですよね。

今日のケーキの仕上げ

明日の仕込み

来週の発注 

もちろんこれをやらなきゃ店は回らない 

 

夏のデザートやクリスマスの企画をどうするかみたいな事も季節ごとにやってはいたけど結局その年その年ギリギリにやっと決まってバタバタと準備。そんな感じ。

それじゃ製造も追われますよね。

 

だから今は

あーあの時私は

'年単位で製造と店を回す事'

を考え、まとめ、計算しなきゃいけなかったんだって思います。

責任者として。

 

年間の販売戦略として

何月から何月まではこの企画

春夏秋冬、四季折々、様々なイベント…

それに合わせ、どのくらい作ってどのくらい売ればこのくらいの売り上げになる。

って事を年間でまずまとめる。

そこから細かく現場の作業に落とし込む。

そして日々の製造のコントロールをしていく。

そこまで製造の責任者として頭使わないといけなかったんだと…。

大きな会社だったら企画は

企画室とか販売促進とかがやる仕事だけど

小さなところはそんなの無いですからね。

あったとしても大抵他の業務と兼任でしっかり企画を現場まで落とし込むなんてところまではやってはもらえない。

製造責任者って本当は作ってばっかじゃダメだったんです。

私…朝から晩まで作ってた(笑)

 

彼女にはそんな私の昔話をしてから

なんとかみんなで話あって1日のうちでも週に一回でも一旦製造の仕事から抜けて、頭使う時間を作れるようにしてみたら?と言いました。

年単位の企画を製造まで落とし込むなんて時間かかりますし、やりながらなんて出来ない。

で、絶対やってはいけない事はその頭を使う事を家でやらない事…あくまでも就業時間内でやる事。ここはとても大事。責任者がそれやっちゃうと下もそうする事になるから。

 

これ実は、言うのは簡単シリーズなんですけどね。それに、

私も結局、人ごとだから言ってるのかもしれないけど…。

 

ただ、彼女、そこのお菓子を本当に美味しいんです!ってニコニコしながら言うんです。

毎日食べても飽きないし、ほんとに美味しいんですっ!て何度も言って…

出来立てとかほんとにみんなに食べてももらいたい!って…。

かわいいっ!ほんとかわいい(笑)

雇われている立場でそこの商品をこんな風に言い切れるって素晴らしい。

 

彼女ならしっかり製造をコントロールして

みんなを回し、そしてお店の売り上げも上げて

もっと愉しく仕事をして行ってくれるのではないかなと思いました。

 

会社の商品にこれだけ思い入れが持てるってなかなか無い事だから。

 

彼女のおススメのお菓子食べてみたい…

 

お客さんをこんな気持ちにさせる打ち出しが

彼女ならきっとできると思うんです。