なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

'販売'と'提供'

私はカフェを営業している訳ではありませんが

うちに来ている生徒さんの中には

'まずカフェで自分のお菓子を提供する事をしてみる'

とか

'知り合いがカフェをやっていてそこのお菓子を作らせてもらう事になった'

とか

'カフェのイベントに参加する事になった'

とか

'販売'

では無く

'提供'

のパターンの方もけっこういらっしゃいます。

自分で工房を立ち上げて営業許可を取って

というよりは自分のお菓子を作って売る事の実現が早いパターンです。

素敵ですよね。

でも

'販売'するお菓子と

'提供'するお菓子

ちょっとニュアンス違います。

違う言い方すると

'すぐ食べ無いお菓子'と

'すぐ食べるお菓子'

販売するお菓子はお客様がお買い上げいただいた後、いつ召し上がってくださるかこちらではわから無い訳で。

その日なのか

それとも

次の日なのか

はたまた

平日に購入して週末に 

なのか…

提供するお菓子は

召し上がっていただいてる様子を見る事が出来るくらい身近です。

作り手として

その感じ

そのニュアンスの違いをきちんとわかっているかどうか。

それは結構大事なポイントなのでは無いかと思いますし、カフェでの提供を考えている生徒さんにもこの話はしています。

 

 

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'提供'するならソースやクリーム

も添えてみたり出来るので

それに合うようにバランスみて作る感じになりますよね。

 

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私はお菓子をひと口食べて

'あ、こりゃソース全部かけて

食べた方が好きだな'とドバッとかけて

食べたりもします(笑)

 

これは先日行った大手カフェチェーンの

お菓子食べた時です(笑)

 

 

「自分のお菓子を売ってみたい」

その実現に向けて

自分のお菓子は

'販売'

なのか

'提供'

なのかを考える事も

作り手としてやって欲しい事でもあります。