なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

「光」「あん」河瀬直美監督作品

目黒シネマにて。
2本立て観てきました(^_^)


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「あん」との2本立てにて鑑賞。

観たのはこちらが先。 

河瀬監督作品は初めて。


ラストの試写会シーンのナレーションですべてもってかれました!やっぱり樹木希林さんてすごい。

もちろん、それまでのカメラマン中森の寡黙の中にももがいている様をくぼんだ瞼で演じる永瀬さんもよかったし、

「おじいちゃんだからね」と本当におじいちゃん役がすっかり板についてきてしまっている藤竜也さんもよかったのだけれど。。。


盲目のモニターさんが「私はどっぷり映画の中に入り込んで映画を観るんです。」と

淡々と語る様が印象的。

私は果たしてそこまで入り込んで映画を観ることができているのか…チクリと刺さりました。


これからの中森と美佐子に温かな「光」が差し込んでいくことを願いたい。






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「光」との2本立てで鑑賞。


観終わった後、どら焼きが食べたくなる……

私にはそんな作品では無かったなぁ。


「光」を観終えて直ぐにこの作品。

改めて樹木希林さんに魅せられっぱなしでした。

小豆を炊く徳江さんは編み物も得意で仕事は細やか、自分の道具にもきっちり名前を彫り込む几帳面さ。


そして、誰よりも


「人を見ている」


それも誰よりも優しい眼差しで。

(自身がやさしい眼差しで見られる事がなかったから…その背景があまりにも悲しい)


息をしているような木に寄りかかりながら空を見ていた徳江さん。

綺麗だったなぁ…。


うるさい中学生3人組や浅田美代子さん演じる成金?奥さんも工房に平気で犬入れちゃうあたりリアルに感じ悪くて良かったです(笑)ゆとりになる前の高校生の大賀君にも会えて…


「光」「あん」と河瀬監督作品堪能しました。