なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

オリジナルラッピングは自分バランス。

今回の'大量生産と理論に基づくチョコレートの扱いを学ぶ2DAYS'の

授業内容のひとつ

"チョコレートを使ったお菓子を30個ラッピングまで仕上げる"

お菓子自体を作るより

この

ラッピングにかかる時間の方が

はるかに多いんですよね。

 

f:id:bonbonciel1013:20200213204543j:image

準備してあったラッピンググッズ

 

f:id:bonbonciel1013:20200213204555j:image

テンパリングした

チョコレートでライン仕上げ

 

ここからが'包む'作業


f:id:bonbonciel1013:20200213204539j:image

袋に入れる30回


f:id:bonbonciel1013:20200213204548j:image

シーラーで留める30回


f:id:bonbonciel1013:20200213204529j:image
f:id:bonbonciel1013:20200213204536j:image

表示シールを貼る30回

 

細かい工程をまずは

30回ずつ続けるわけです。

30回をここまでで3工程だから

90回…

仕込みは1回か2回で終わるわけだから

作業的にはラッピング、包む方が断然多い(笑)

作った後に最低これだけの作業が待っているということを認識してスケジュールを組んでいかないといけないと言うことですよね。

 

この後、今度はラッピングデザイン…

みなさん個人個人で

バランスを見ながらどんな風に包むか

決めてもらいました。

一応、私の方から

こんな感じが出来ますよ。みたいな

サンプルは用意してありましたけれど。

 

包む為の材料は全く同じ。

でも

どのシールを

どの位置に貼るかだけでも

その人のバランスで表現されます。

真ん中なのか

右上、右下、左上、左下

ちょっとの位置の違いで表情全然変わります。

 

それと

リボンもそう…
f:id:bonbonciel1013:20200213204533j:image

ループを大きくするのか

小さくするのか

それだけでも

雰囲気が全然変わってきますよね。

'バランスを見る'事で

オリジナルラッピングが出来上がってくるのだと思います。

 

今回の彼女は

「大きい方がいいですぅ…」

って事で

ループを大きく

元気なラッピングに仕上がりました。


f:id:bonbonciel1013:20200213204551j:image

 

お菓子って嗜好品ですから

食べる前の視覚もとっても大事。

特にバレンタインなんかのギフトは

思い入れが相手にはっきり伝わるタイプですからラッピングもかなり重要なアイコンになります。

自分のバランス感覚

しっかり発揮してくださいね。