なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

水面下で繰り返す試行錯誤

どんな仕事でも

そうだと思うし

職人さんもよく言ってる話ですけど

いつももっと良い物を作ろうとする気持ち

って

自然にそうなっちゃう…

それはどんどん新しいものを作り出そう

というのとは少し違って

今ある物なんだけど、

それをもっと深く濃く仕上げたい

そんな感じ。

 

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お菓子に置き換えると

配合は全く同じなんだけど

製法を変えてみる

混ぜ方を変えてみる

そうする事で

より自分の目指してる食感だったり

舌触りだったりに近づける作業。

ただこれ
正直
自分にしかわからない感覚(笑)

配合を全く変える訳でも無いし
例えば
マドレーヌはお客さんにとっては
マドレーヌな訳で(笑)
マドレーヌの配合で作れば
マドレーヌなんです。
(どんだけマドレーヌ×4 !笑笑笑)

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作り手ですからね

 

材料の段階から

生地仕込んで

焼き上げまでの工程を

ずーっと繰り返ししてるので

微妙な生地状態の変化を

毎回感じとりながら

前回はこうだった

今回はこうだっていう

試行錯誤を自然にやってしまうんですね。

ちなみに

うちのマドレーヌって

ちょっと普通の製法とは変えていて

別立て(卵黄と卵白を分けて使う製法)

で作っているんですけど

ちょっと比重変えてみようと

配合の一部を全卵にしてみたりしてます。

でもちょっと重いかなっと思ったので

また微調整すると思います。

 

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そんな事を繰り返しながら

もっと深く濃い自分の商品が出来上がって

いくんだなって思います。

 

コツコツと試行錯誤…

実はこれもたのし。