彼女がうちに初めて来てくれたのは
いつ頃だったのか……
一度
ただお客様としてお菓子を買いに来てくれて
しばらくして再び…
その時は
「お菓子教えていらしゃるんですよね?」
と声をかけてくれました。
そんな風に始まった
ボンボン製菓理論の授業。
その時、彼女はもう
工房を立ち上げる事は決めていて
お店の名前も
'hashibami'と。
ハシバミ
ヘーゼルナッツのこと。
「うわー!焼き菓子屋さんぽい!
いいね!」
途中途中の工房の施工の進み具合を
聞きつつ
コールドテーブルの大きさの事や
シーラーのメーカーの事など
ちょいちょい質問を受けたりして
どんなお店になるのかなと
楽しみにしていました。
そして無事開業。
開業してからも
授業は受けてくれていたので
様子は聞いてはいたのですが
なかなか実際のお店に行けなくて
Instagram越しに様子を伺っては
「んーーーーいいねぇ」
なんて思っていたのですが。
とうとう行けました!!!
画像で見るのと実際見るのとでは
やっぱり全然感じ方が違って
いやー
可愛かった!!!
我がボンボンショップも
住宅の真ん中でやってますけど
hashibamiさんも同様で。
でもめちゃくちゃかわいいっ!
何がかわいいって
彼女の作り出すお菓子達との雰囲気が
もう気持ちいいくらいぴったりなんです。
これはお店作り、商品作りには本当に大切な事で、VMD戦略としてお手本にしたいくらいです。(VMD:ビジュアルマーチャンダイジングの略。視覚的に商品をアピールすること)
私は特に自分ブランドを立ち上げようとしている人達にはかなりこれ言います。
つまり、その人らしい商品、店構えじゃないと絶対ダメって事。
そして自分らしいお菓子を作るために
理論があるとも思っています。
うちに理論勉強しようって門を叩いて来てくれる人は結局それを求めているし、勉強して理解した人はみんな自分らしいお菓子を作っています。自然とそうなるんですよね。
彼女のお菓子、
材料の組み合わせひとつにしても
彼女らしさ満載で美味しかった。
フルーツとキャラメルの組み合わせや
ブルーベリーとルバーブなど…。
「先生のとはまた違うタイプなんですけど
スコーン食べてください」
と勧められたそれは
少しハーブのかおりのする
しっかりした食感のものでした。
hashibamiさんのスコーンがしっかり確立されていましたよ。
彼女のお店
日曜日のみの営業なのですが
毎週ほぼ完売なんです。
彼女の作り出すお菓子と雰囲気の双方が
ぴったりハマっている心地よさが
人気の秘密のひとつかもしれないです。