「先生、なんかわたし
アップアップなんです…」
見つけた物件の図面を持って
彼女がやってきました。
ひょんなタイミングで
入った不動産屋さんに紹介された物件が
気に入って
いよいよ実店舗オープンに向けての
準備を始めようとしているけれど
周りからの意見がいろいろ多過ぎて
どうしたらいいのかわからなくなったと。。。
以前のblogでもちょっと触れた
周りの優しい人々の
'絞り出してくれている意見'
ってやつですかね?…
なんともタイムリーな(笑)
「焼き菓子だけでは売り上げが潤うのは
難しいから、カフェも一緒にやった方がいい」
「お菓子屋はクリスマスが一年で一番売れるからオープンは11月までにした方がいい」
「お店の一部をレンタルスペースとして使って売り上げを安定させたらどうか」
「お菓子教室もやれるようにした方がいい」
…………etc。
これらのご意見は
全て間違っていないし
貴重なご意見ですよね。
ありがたい。
彼女は意見を受け止めながら
「そっか…そうした方がいいのか」
と言われるがままになってたみたいです。
で、
図面を見直し、そのタイミングで
お手伝いしたいって人が現れたり
で、彼女が始めにイメージしていた事と
違うような…でももうスタートは切られているわけだし……モヤモヤ…。
なんだかわからなくなったと…
で、うちに来たというわけ。
「ふーむ…じゃ、聞きますけど
〇〇さんの1番やりたい事はなんなの?
たのしいっ!って思う事はどんな事?」
「わたしは…お菓子を作って……」
「うん。…で?」
「………」
「自分のやりたい事が相手に
'明確に強く'伝えられないから
周りの皆さんがいろいろ
言ってくれるんですよ。
私はこういうことがやりたくて
こんなふうに進めたいの!って
〇〇さんの方からみなさんに強く伝えていれば
みなさんからの意見は違う形になっていたはず。先ずは相手に自分のしたい事をまとめて
伝えられるようにならないとねぇ」
その後、彼女が今何を優先的に
しなければならないのかを
じっくり整理しました。
自分で何かを始めるという事は
先ずは自分のビジョンを自分で整理し
ちゃんと伝えられるようにすることなんです。
ひととおり話した後
「あー先生。なんか気分がスッキリしました。最近眠れなくて…帰りのバスでぐっすり眠れそう(笑)」
長距離バスで帰る彼女。
明日からまた頑張るんだろうな…。
自分発信。
好きな事を形にする為に
大事な事のひとつ。