なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

深まりゆく秋とパイ生地

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'授業あるある…

授業すると作りたくなる'

 

これは生徒さんだけでは無くて

教える私も

その傾向は多いにあります。

 

今、同じくらいの速度で

単元を進めている生徒さんがお2人くらい

いるんですけど

折り込みパイ生地の単元のところで

同じ話を2回続ける感じになって......

そうなると

うずうずと作りたいモードが(笑)

 

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折り込みパイ生地は

その名の通り

デトランプという生地とシート状にしたバターを

層にして作る生地ですけど

生地とバターのキレイな層を作る為に

‘しっかり休ませる‘ことが必要なので

時間がちょっとかかります。

そこで

少しだけその時間を短縮できる

生地もあります。

 

‘ラピッド‘ 速成法

 

すぐ作りたくなっちゃう私には

ぴったりの生地(笑)

 

配合や製法を勉強してて

すごいなぁ

と感じるのは

こんなふうに

時間がかかる生地を製法によって

時短にするということを

いったい誰が思いついたのかということ。

昔のお菓子人に感謝しかないですよね。

ま、もちろん

作り方も配合も違うわけですから

出来上がりは同じではないわけですけれど

‘パイ‘としてしっかり確立していて

そして美味しい。

 

深まりゆく秋に

遠い昔の偉大なるお菓子人に

敬意と感謝を込めつつ

パイを焼こう....