なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

レシピを追わず、材料を追え!

自分だけのレシピを作りたい
と考える方は多いと思います。
 
自分のオリジナルが欲しい
と思って
今自分が持っている
レシピをあれやこれやと
変えてみる
 
でも
たいていが
こんなはずじゃなかった!
こんな生地になるとは
思わなかった(泣)
 
となって
あーまた材料が.....残念......
捨てるわけにもいかないし
 
自分のお腹に入れるしかない....
(これは以前の私。。。おかげで立派にお肉付きましたわ)
そんなことの繰り返し
 
それ
なぜかわかりますか?
 
それは
レシピを追っているからです。
 
お菓子作りにおいて
レシピに忠実に作ることは
とても大事なことですし
それはしなければならないことなんですけれど
 
レシピには
その向こう側というのが
あるんです。
 
どういうことかというと
レシピの中の
材料ひとつ1つの
役割や働き
理論的にいうと
加工適正と言います。
 
その適正の上に
レシピが成り立っているんですね。
 
だから
材料ひとつひとつを
理解して
初めてレシピを動かすことが
できるんです。
 
レシピを追うのではなく
材料を追うんです!
 
材料を理解すれば
自分のレシピを
作ることができます。
 
なんのために
粉が使われているのか
なぜ
卵が必要なのか
 
砂糖には甘味をつける
だけではない
他のたくさんの役割があります
 
「こんなにひとつひとつのことを
意識して作ったのは初めてです」
 
これは
理論を受講された生徒さんたちが
必ずつぶやく一言。
 
今まではただレシピを追っていただけだから
作業は流れて行ってます。
だから
加工適正を使えていない
 
でも材料ひとつひとつを
理解すると
作業を流すことはしなくなるんですよね。
その材料を最大限に
活かす作り方を
するようになる
 
だから
自然と仕上がりも良くなるし
失敗もしなくなります。
そして
レシピの見方も変わるので
自分のアレンジもスムーズに
できるようになります。
製菓理論って
お菓子作りには最強の学問
なんですよ。
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