なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

どんな仕上げにしていくのかは。。。

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生地を焼いて

どんな仕上げにしていくのかは

人それぞれだと思うので

基本なんでもアリ

だと思うんですけど

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でも、どう仕上げるかで

実は食べた時の

食感とイメージの合致に

繋げられるかどうかも

大事だったりします。

 

私が昔昔

初めてひとりで飛行機に乗った時

サービスで出されたカップを

ジュースだと思って

口にしたら

コンソメスープだった時は

一瞬吐き出しそうになりました

おもひで。。。(笑)

ちょっと違うかな(笑笑)

 

今回ボンボンシエルチャンネル動画

にアップしたジェノワーズは

粉が多めの配合で

かなり重めのスポンジなんです。

苺スイーツ真っ盛りの昨今。。。

なんですけど

あえて苺を使わなかったのは

このジェノワだと

苺が使えないわけじゃ無いけど

ちょっと苺が負けちゃう感じ。

今が旬の苺のお菓子って

どれも苺が主役でしょ。

苺を美味しく食べる為の

軽めのスポンジやクリームの方か

しっくりくるし

食べ手もそれをイメージしてますよね?

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このジェノワーズは

ジェノワーズ自体にもかなり

主張があるので

クリームとジャムで

シンプルに仕上げ

ジャムはブルーベリー。

クリームに加えるジャムの量を調整して

クリームの濃さを変えています。

スポンジにはリモンチェロという

レモンのリキュールとレモン汁を

あわせて

たっぷりアンビベしました。

(生地にシロップやリキュールを

染み込ませる作業)

シンプルだけど

クリームとスポンジの食感は

いい感じのバランスに

仕上がっています。

 

どういう配合で

どう焼いて

どう仕上げ

どんなイメージで食べてもらうか

全てがバランスですね。