なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

砂糖の特性を利用して。。。

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先日ご用意した

通信販売の

焼き菓子のセットには

クルミの砂糖菓子を

お入れしていたんですけど

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実はこのお菓子

製菓理論の甘味料の特性を

たっぷり利用して作られている

お菓子なんです。

砂糖の特性である

"溶解性'

そして

'結晶しやすいという性質'

そして

加熱をすすめると

'カラメル化'

今回のクルミのお菓子は

カラメル化はさせず

その手前の再結晶で

留めているんですけど。

製菓理論の授業がスタートして

甘味料の単元でこの話をすると

なんか

やりたくなっちゃって

作った代物です。

なんて気まぐれなんだ!(笑)

 

専門学校講師時代

砂糖の特性の理解を

深める為に

これを授業に組み込んでいました。

加熱による砂糖の変化を

充分体験してもらえるので

私もこの授業は好きだったなぁ

 

Instagramにアップしたら

こんなコメントもらいました。

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そう

専門学校の時は

アーモンドを使ってました。

懐かしい…。

シロップ作る段階で

結晶作っちゃう班や

再結晶の段階で既に焦がす班や

カラメル化が進み過ぎて真っ黒の

ほろ苦さを遥かに通り越してる

あやしい物体を見事に作り上げる班も。

笑笑笑

 

砂糖を溶かして

冷やして

また火入れする

それだけなのに

ただそれだけの事が

難しかったりするんですよねぇ。

 

ただそれだけの事を

しっかり向き合って作ると

とっても

美味しいお菓子になるという事です。

 

シンプルなお菓子が1番難しくて

いちばん好き。

激しく同意だな。。。