なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜

製菓理論専門家が軽やかに、そして熱く語ります。

好奇心と探究心

「ボンボンさん、ソウル行くとき一緒に行ってもいいですかね?」

 

「ん?いいけど」

 

「けっこうこの時期、時間取れそうなんで行きたいなと…」

 

「あー…そうかぁ畑もお休みだもんね」

 

なんて事から始まった

 

ひとり農家をやってる'手のひら厨人'さんとの旅。

 

約20分くらい違う便でそれぞれソウル入り。

 

主に市場を回り

道すがら気になるものを

とにかくチェック!

「ん?なんだろこれ?」

「これ、どうやってこんな風に乾燥させてるんですかね?」

「あ!これ食べてみたいっ!」

そして試食、試食…。

 

初めて来たとは思えない馴染み方!

前から知ってはいたけど

彼女のコミュニケーション能力は

世界レベルでした!(笑笑)

日本語しか喋ってないのに

ほとんど通じてるっ!

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私ひとりでは絶対に来ないであろう

「種」屋さん

国産の唐辛子の種がとても高額でびっくり!しました。

唐辛子の国なんだと再認識。

全然違うらしいです。国産は。

 

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途中、途中で屋台おやつも。

こちらはクルミとピーナツのお菓子。

東大門のグットモーニングシティ前の広場にある屋台で購入しました。

一袋¥300くらい。

クルミの形にはもちろんクルミとそして白あんが入っています。

ピーナツの形にはピーナツ。

いわゆる屋台のベビーカステラぽい生地

屋台のお菓子と侮るなかれ

白あんが品のいい甘さでクルミとの相性も良く、ピーナツもきちんと粒で入っています。

なかなか細やかな仕事。

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このホットクっ!

中部市場の屋台で。

これは買ってもらったので値段が分からず。

でも!

めちゃめちゃ好みでした!

黒米なのかな生地…中にはナッツとシナモンが効いたフィリング!

「ボンボンさん!これっ!作れますよきっと!」

ホットクはちょっと無理だけど…このナッツとシナモンの組み合わせは何かに使えそうです。

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これは見ての通りたい焼きですが

日本のものより小ぶりです。

5個で¥100くらい。

皮が薄くて餡もさっぱり、

日本のように煮詰めていって水分を飛ばしている餡ではなく、水分をでんぷんでまとめている感じ。

出来立ては薄い皮がパリッ、そして餡がとろっとしてて美味しい。

でも、冷めて生地がしっとりそして少し締まった餡も美味しかったです。

これで¥100ですもんね!

新堂という地下鉄駅入り口近くにあった屋台で。

 

2人でおやつを食べても

あーでも無いこーでも無いいいながら

検証するという…(笑)

 

彼女は自分の畑で作った白菜や唐辛子を使って

完全オリジナルのキムチを作ってみたいそうです。

その為のソウル行きでもあったわけなんです。

彼女の好奇心と探求心があればきっと美味しいキムチができるはず…たのしみだなぁ。

 

おやすみをいただいてちょっとソウルに行って来たわけですが

今回はほんとにいい相棒と一緒でより充実した4日間になりました。

 

帰りの電車の中で

ポツリと

「土が恋しい…土に触りたいな。」

と彼女……職人さんです……。

 

ちなみに私は

粉に触りたいとは全く思いませんでしたが……(笑笑)